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医療的ケア 一問一答
経管栄養と喀痰吸引・全40問
医療的ケアは、たった5問しか出ません。それなのに、0点があるとそのパートがまるごと不合格になります。逆に言えば、5問のうち1問取れれば、それだけでパートBは守られます。
問題を読んで、◯か×をタップしてください。答えと解説が開きます。まちがえた問題は、あとから絞りこんでやり直せます。解いた記録はこの端末に残るので、途中でやめても続きから進められます。
第1章 喀痰吸引20問
❀
口腔内・鼻腔内・気管カニューレ内部の吸引について
1
介護福祉士が行える口腔内の喀痰吸引は、咽頭の手前までである。
判定答えは◯
法令で「咽頭の手前まで」と限度が定められています。「咽頭まで」ではなく「咽頭の手前まで」。ここを入れかえた選択肢がよく出ます。
2
気管カニューレを使っている人には、カニューレの先より奥の気管まで吸引チューブを入れてよい。
判定答えは×
入れてよいのは気管カニューレの内部までです。カニューレを越えると気管の粘膜を傷つけ、出血や強いせきこみを起こします。
3
吸引の圧・時間・深さは、そのときの状況に応じて介護福祉士が判断して決める。
判定答えは×
すべて医師の指示書に書かれたとおりに行います。自分の判断で変えることはできません。「指示に従う」という枠組みそのものが問われます。
4
1回の吸引時間は、痰が取りきれるまで続けるのがよい。
判定答えは×
おおむね10〜15秒以内です。長く続けると体の中の酸素が減ってしまい、かえって危険になります。
5
口腔内・鼻腔内の吸引では、吸引圧が20キロパスカル以下であることを確認する。
判定答えは◯
20キロパスカルはおよそ150mmHgにあたります。気管カニューレ内部については20〜26キロパスカル以下とする資料もあります。
6
気管カニューレ内部の吸引のあと、吸引チューブの内側を洗うときは水道水を使う。
判定答えは×
滅菌精製水を使います。口腔内・鼻腔内は洗浄水でよいのですが、気管の中は無菌に近い場所なので区別します。よく問われるところです。
7
意識がはっきりしない利用者には、声をかけずに吸引を始めてよい。
判定答えは×
意識障害があると思われる場合でも、必ず声をかけます。「今から口の中の吸引をしますよ」と伝えてから始めます。
8
吸引を始める前に、本人から吸引の依頼を受けるか、本人の意思を確認する。
判定答えは◯
手順書でも同意の確認は独立した項目になっています。医療的ケアであっても、本人の意思を確かめることが出発点です。
9
吸引圧を確認するときは、利き手の親指で吸引チューブの根元を塞ぐ。
判定答えは×
非利き手の親指で塞ぎます。利き手は清潔に保ち、チューブを扱うために使います。
10
吸引の前に、口の中の義歯の状態や、出血・傷の有無を観察する。
判定答えは◯
手順の中に口腔内・鼻腔内の観察が入っています。義歯の状態、出血や損傷、痰のたまり具合を見ます。
11
食事の直後でも、のどの奥を強く刺激してかまわない。
判定答えは×
咽頭の後ろの壁を強く刺激すると嘔吐反射が起こります。食後まもない時間帯はとくに注意します。
12
吸引をしても酸素飽和度(SpO2)が90%以上にならないときは、看護職員に報告する。
判定答えは◯
報告の基準として90%という数字が示されています。数値そのものが問われることがあります。
13
吸引のあと看護職員へ報告するのは、吸引物の量と性状、顔色と呼吸の状態、全身の状態である。
判定答えは◯
この3点セットが報告項目です。痰の色やねばり具合も「性状」に含まれます。
14
吸引びんは、いっぱいになってから中身を捨てる。
判定答えは×
内容量の70〜80%になる前に捨てます。あふれると機器の故障や感染の原因になります。
15
吸引チューブを消毒液につけて保管する方法を、乾燥法という。
判定答えは×
それは浸漬法です。乾燥法は消毒液につけずに乾かして保管する方法で、在宅の口腔内・鼻腔内ではこちらが多く使われます。
16
吸引が終わったら、看護職員への報告と実施記録の記入を、どちらも行う。
判定答えは◯
手順書では報告と記録が別々の項目として定められています。異常があったときは記録を待たず、すぐに報告します。
17
喀痰吸引を行うには、医師の文書による指示が必要である。
判定答えは◯
「介護職員等喀痰吸引等指示書」という書式で、医師から文書で指示を受けます。口頭の指示だけでは行えません。
18
吸引の前と後に、流水と石けんで手を洗う。
判定答えは◯
手順書では、始めるときの手洗いと、物品を扱う前の手洗いが、それぞれ別の項目として定められています。
19
人工呼吸器をつけている人の気管カニューレ内部の吸引は、介護福祉士は行えない。
判定答えは×
人工呼吸器を装着している人の気管カニューレ内部の吸引も、行える行為に含まれます。ただし人工呼吸器の設定を変えることはできません。
20
研修を修了していれば、事業所が登録していなくても喀痰吸引を行える。
判定答えは×
本人の要件だけでは足りません。事業所も都道府県知事に登録している必要があります。人と事業所の両方がそろって、はじめて行えます。
喀痰吸引 覚えておきたい数字
| 吸引圧 | 20キロパスカル以下(約150mmHg) |
| 1回の吸引時間 | おおむね10〜15秒以内 |
| 吸引びんを捨てる目安 | 内容量の70〜80%になる前 |
| 消毒液の交換 | 24時間おき |
| 洗浄水の交換 | 8時間おき |
| 報告する酸素飽和度 | 90%以上にならないとき |
第2章 経管栄養20問
❀
胃ろう・腸ろう・経鼻経管栄養について
21
経鼻経管栄養で、チューブが胃の中に入っているかどうかの確認は、介護福祉士が行う。
判定答えは×
医師または看護職員が行います。判断を誤ると栄養剤が肺に入る重大な事故になるため、介護福祉士にはできない行為とされています。もっともよく問われます。
22
胃ろう・腸ろうの状態の確認も、医師または看護職員が行う。
判定答えは◯
介護福祉士が行うのは、注入の操作と、観察して報告することです。
23
経鼻経管栄養では、鼻から外に出ているチューブの長さが変わっていないかを観察する。
判定答えは◯
長さが変わっていたらチューブが動いた可能性があります。注入を始めず、看護職員に報告します。
24
経管栄養は、仰向けに寝たままの姿勢で行う。
判定答えは×
上半身を30〜45度起こした半座位(ファーラー位)で行います。寝たままだと栄養剤が食道へ逆流します。
25
注入のときに膝を軽く曲げるのは、体がずり下がって腹圧がかかるのを防ぐためである。
判定答えは◯
姿勢が崩れるとおなかが圧迫され、逆流や不快感の原因になります。
26
注入が終わったら、すぐに横になってもらう。
判定答えは×
終了後も30分〜1時間は上体を起こしたままにします。胃食道逆流と誤嚥性肺炎を防ぐためです。
27
冷蔵庫から出したばかりの栄養剤は、熱いくらいまで温めてから使う。
判定答えは×
常温に近い温度が原則です。冷たいときは人肌程度に温めます。熱くする必要はありません。
28
栄養剤の注入速度の目安は、1時間あたり100〜200mLである。
判定答えは◯
標準は200mL/時ほどとされますが個人差があるので、実際は指示に従います。速すぎると下痢や嘔吐の原因になります。
29
イリガートル(ボトル)の液面は、接続部より50cm以上高い位置にする。
判定答えは◯
低すぎると落ちず、高すぎると速くなりすぎます。
30
栄養剤をボトルに入れる前に、クレンメを閉めておく。
判定答えは◯
閉めずに入れると栄養剤が流れ出てしまいます。入れたあとはラインの先まで栄養剤を流して空気を抜きます。
31
ラインの中の空気は、抜かずに接続してよい。
判定答えは×
空気が胃に入ると腹部膨満の原因になります。先端まで栄養剤を流してから接続します。
32
注入が終わったら、クレンメを閉じてから白湯を注入する。
判定答えは◯
順序が問われます。まずクレンメを閉じ、そのあとカテーテルチップシリンジで30〜50mLの白湯を流します。チューブの詰まりと細菌の繁殖を防ぐためです。
33
注入中に嘔気や嘔吐がみられたら、注入をいったん中止する。
判定答えは◯
むせこみ、痰のからみ、息苦しさ、顔色が悪いときも、同じく中止して報告します。
34
注入を始めたら、終わるまでそばを離れてよい。
判定答えは×
滴下している間も異常がないか確認し続けることが、手順に定められています。
35
半固形栄養剤は、経鼻経管栄養でも使うことができる。
判定答えは×
半固形栄養剤の対象は胃ろうです。滴下ではなく加圧して、5〜15分程度で注入します。
36
半固形栄養剤を注入するときは、上半身を30〜90度起こす。
判定答えは◯
液体の栄養剤より、起こす角度の幅が広くなります。
37
経管栄養を始める前に、本人に体調をたずね、注入の意思を確認する。
判定答えは◯
手順書では、体調をたずねることと、本人から注入の依頼を受けることが、それぞれ別の項目になっています。
38
注入の前に、栄養剤の種類・量・濃度を確認する。
判定答えは◯
指示された内容と合っているかを確かめます。違っていれば注入を始めず、看護職員に確認します。
39
市販の経腸栄養剤は、冷蔵庫で保存するのが原則である。
判定答えは×
常温で保管できるものが原則です。冷蔵保存はしません。冷たくなってしまったときは人肌程度に温めます。
40
胃ろうの場合、ろう孔のまわりの状態を観察し、異常があれば看護職員に報告する。
判定答えは◯
観察して報告するところまでが介護福祉士の役割です。ろう孔そのものの状態の判断は、医師または看護職員が行います。
経管栄養 覚えておきたい数字
| 注入時の角度 | 上半身30〜45度(半固形は30〜90度) |
| 注入後に起こしたまま保つ時間 | 30分〜1時間 |
| 注入速度の目安 | 1時間あたり100〜200mL |
| ボトルの液面の高さ | 接続部より50cm以上高く |
| 白湯の量 | 30〜50mL |
| 半固形栄養剤の注入時間 | 5〜15分程度 |
すぐ中止して、看護職員に報告する場面
❀
迷ったら、続けるのではなく、いったん止めて伝えるのが正解です。
喀痰吸引
- 痰が引ききれず、利用者が苦しそうな表情や状態のとき
- 酸素飽和度が90%以上にならないとき
- いつもと違う意識障害や、チアノーゼがみられるとき
- 吸引のあと、気道内圧がいつもより高い状態が続くとき
- 出血がみられたとき
- いつもと違う様子に、少しでも不安を感じたとき
経管栄養
- 嘔気・嘔吐がみられたとき
- むせこみ、痰のからみがあるとき
- 息が苦しそうなとき、顔色が悪いとき
- チューブの長さが、いつもと変わっているとき
- ろう孔のまわりに、発赤や栄養剤のもれがあるとき
- おなかの張り、腹痛を訴えたとき
介護福祉士が行えないこと ── 咽頭より奥の吸引/気管カニューレより奥の吸引/経鼻経管栄養のチューブが胃に入っているかの確認/胃ろう・腸ろうの状態の確認。この4つは、医師または看護職員の役割です。
0 / 40
正解した問題
おつかれさまでした
これで、医療的ケアの5問はこわい科目ではなくなったはずです。
本番と同じ形で解けるようにする
ここで覚えた知識が、本番では5つの選択肢の形で問われます。同じことを聞かれているのに、言いまわしが変わるだけで手が止まる ── これが本試験のむずかしさです。
第39回 介護福祉士試験
スーパー模擬問題集
スーパー模擬問題集
- 本試験と同じ形式の予想問題 125問
- 解説PDF 143ページ・全問ふりがな付き
- 解説動画 42本・合計約171分
- 特典2点つき
試験日は2027年1月31日(日)です。